一口ひとくちを大切に支援していきたい

神奈川県で訪問介護（高齢者・障害者）とケアマネの事業所を開設しています。

1……かけがえのない自分、かけがえのない家族
2……昨日の続きの今日があるように
3……生きる方に向かって

この3つをメッセージとして携え、35名のメンバーで活動しています。

食事は生きるためには欠かせません。それは栄養面だけではなく、生活の中で楽しみや喜びとして、生きる希望にもつながります。ただその一方で、年齢や心身の状況によって、口から食事をすることが難しくなることもあります。歯や嚥下の状態、認知症など原因はさまざまで、それぞれの方のお身体の状況や気持ちに寄り添い、一口ひとくちを大切に支援していくことは、支援者にとって、実はとても難しいことです。

「どうしても食べていただけない」という悩みをご家族やスタッフから聞くことがあります。そのような場面に直面したとき、私たちは、召し上がらない状況だけに目を向けず、生きていこうという思い、お体からのメッセージに耳を傾けるように努めています。そのためにも口の健康など身体に関する知識や介助方法などの研修は欠かせません。しかし、私たちの業務では、同じ時間に、同じ場所に集まろうとすると、その回数も限られてしまいます。それぞれの時間に合わせ、学びたいときに学ぶことができることはとても助かります。

「口腔健康サポーター」の取り組みは、ご本人、悩んでいらっしゃるご家族、そして私たち介護職が一緒に考え、学ぶ有意義な機会になると思います。

［写真提供・文化放送］