口腔ケアに関する薬剤師の関与

薬剤師は、日常業務で「薬がのめない・飲みこみにくい」などの問題・相談から、口腔や嚥下機能の問題と向き合っています。
処方医と連携し、患者さんや服薬介助者にとって最適な剤型を選択し、必要に応じて服薬補助剤などを使用することで、服薬を確保し、誤嚥のリスクを低減するよう努めています。

誤嚥性肺炎は、高齢者の死亡原因として高い割合を占めています。
その予防には、口の機能や衛生状態を健全に保つことが極めて有効であることは疑う余地はありません。
一方、一般の方々が口腔ケアの重要性を理解しているかといえば、必ずしも十分とは言えないように思えます。
必要な方、必要な時に適切な口腔ケアにアクセスしていただくことが求められます。

薬局・薬剤師は、身近な健康相談の窓口、調剤・在宅業務など多様な機会を通じて、患者・介護者と話をする機会があります。
今後、薬学の視点のみにとどまることなく、口腔ケアの重要性についての周知活動や受診勧奨などの取り組みを進めてまいります。