小原由紀
東京都健康長寿医療センター研究所非常勤研究員
歯科衛生士

口の健康から「幸せ」を支える

「口は命の入口、心の出口」という言葉があります。口から食べることは生きる原動力であり、さらに自分の思いを言葉で伝え、口元で表情を作ることによって、自分の感情を表現しています。口が健康であることは、QOL(生活の質:クオリティオブライフ)に直結しているといえるのではないでしょうか。

自分が食べたい物を食べること、自分の思いを言葉で伝えられることは、私たちの生活を豊かにしてくれますが、この日常の営みは、生活上の不具合として表に出ない限りは、当たり前のこととして捉えられ、特にその大切さを意識することは少ないのではないでしょうか。

私は歯科衛生士として25年、口腔の健康づくりを支える仕事をしてきましたが、特に高齢期では、「食べること」と「コミュニケーション」を通じた社会とのつながりは、生活の中で重要な役割を果たしていると強く感じています。また、高齢者に限らず、あらゆる世代の方々に自らの口腔に関心を持っていただき、口の健康を通した「幸せ」を支える取り組みに期待を寄せています。







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