柴田範子
特定非営利活動法人楽理事長

食べ物を見て口に運び、よく噛んで飲み込む

神奈川県で「小規模多機能居宅介護ひつじ雲」を開設して今年で17年になります。また、今年10月1日、障がい者グループホームも開設しました。

双方を開設した理由は「最期まで望む自分らしい生活を続けられるように」を実践したいと思ったからです。高齢や障がいを持つことにより、何かしらの生活上の困りごとが見受けられる方は少なくありません。その一つに咀嚼・嚥下の課題があります。食べ物を目で見て、口に運び、よく噛んで飲み込む。その一連の食べることは栄養面だけでなく、ひとりひとりの毎日の楽しみであり 生きがいに繋がっています。

なぜ食べないのだろう。口の専門職でない私たちは、利用者さんの「食べない」理由を持てる知識を結集させて話し合い取り組んでみます。歯に痛みがあるのか、食形態の問題か、味が口に合わないのか、姿勢など食べる環境に問題があるのかなどと分析をします。

食事のことにかかわる私たちにとって、好きな時間に口の健康や、歯の健康などについて一つでも多く知識を得られることは、利用者さんとの豊かな時間を共有するのに、とても有意義だといえます。







Kuchino Kenkoto Taberu Chikarawo Sasaerukai